語学に語呂合わせは役に立つか?①

語学の単語の覚え方として、語呂合わせを用いている人は、どれ程いるだろう。

 

語呂合わせというのは、例えば英語なら、

interrupt (邪魔をする)→「飛行機を降りようとおもったら、”犬タラップ(と)”にいて

邪魔をする。」

 

これは何かの語呂合わせの本の広告で見たものだ。

挿絵が描いてあって、飛行機を今まさに降りようとしている人がいて、でもなぜだか

大きな犬がタラップにいて(なんでや)、邪魔している。

 

これを見たときに、「くだらねえな笑」と思ったけど、

20年くらいたった今でも、忘れていない。そう、忘れていない。

 

 

他にも、いろいろある。

以下は、英語の語呂合わせのサイト。

http://aoki2.ninja-web.net/goro.htm

読んでみると、

 

「あわびも焼かれたら熱くて暴ろうに(Abalone)。」だと。

 

 

 

本当下らないが、最高。(笑)

 

 

 

 

 

語呂合わせは、なんとなく、ふざけている感がある。語学の本質ではなく、うわべだけの丸暗記をやっている感はある。語学の学習法としては、邪道感がある。

 

でも役に立つか?と聞かれたら、自分自身の経験に照らせば、

 

 

とても役に立つと思う。(特に語学を始めたスタートダッシュの時に。)

 

そして、語呂は、できれば他人が作ったものを使うより、自分で作るべきだと

思う。

 

 

何故か。

 

 

語学を学ぶ時、自分はいつも、最重要単語2,000 語くらいを、一気に3か月くらいで暗記してしまうことにしている。一日20~30単語くらい暗記するイメージ。

 

なぜなら、2,000 語くらいを覚えると、文章や会話に出てくる単語の7割くらいがわかるようになり、3か月で結構その外国語が読めるようになり、その言語を話す外国の人とネットでチャットもできたりして、俄然楽しくなり始めるからだ。

 

逆に言えば、早くその楽しい状態にたどり着かないと、自分は挫折してしまう。

だから、2,000語は一気に覚える様にしている。

 

一日に20~30単語を覚えるのは大変だけど、とにかくそれだけに集中する。

単語カードで単語を見て、意味を当ててみて、間違えたらやり直す。

つまり、"interrupt" を見たら頭の中ですぐ、「邪魔する」と脳の回路がつながる様に

何度も繰り返して訓練する。

 

 

 

だけど、普通はそれで繰り返し練習しても、全然覚えられないと思う。

何度も何度も単語帳でやりなおしても、覚えられない。

そこで、語呂が意外に役に立つ。

 

 

 

自分の経験では、ただ漫然と、interrupt を見て、「邪魔する」と心の中で唱えて、

これを1日に5回繰り返し練習しても、ちっとも覚えられない。

仮に覚えられたとしても、3日後には忘れている。

さらには、逆に「邪魔する」の英語は?と問われても、なんとなく「i 〇rp〇t 」っぽい

字面だったなあ、と思い出せても、interrupt とは出てこない可能性が高い。

 

だけど、一回語呂で覚えると、自分の経験では、そのあと2回くらい単語帳で練習を

繰り返すと、もう忘れなくなる。「邪魔する」を日本語にする時も、interrupt と脳の中

でちゃんと出てくる。

 

いや、もちろん、interrupt などという基本的な動詞、その後の長い英語学習の中で何度も出てくるし、それだけこの単語に出会っていれば、もはや語呂とかなくても自然に頭に入ってしまうとは思う。

 

だけど、とにかくスタートダッシュで、短期間で基本2,000 語を丸暗記して、それなり

にその語学を楽しめる様になるのには、語呂はとても有効なスピードアップの道具だと

思う。

 

でもなぜ語呂は暗記を早めてくれるのか。(直感的には確かに早めてくれそうだが。)

そして、自分の経験に照らせば、語呂は、なるべくなら自分でつくらないと意味がない

と思うが、それは何故か。

 

自分の考えを整理してみたい。