英語の頻出単語リスト、どれがいい?

語学は、頻出単語から効率よく学んでいくべきだと思います。

 

では、英語の頻出単語はどれが良いのでしょうか。

 

結論から言ってしまえば、現状、無料でネット公開されているもので、良さそうなものは見つかっていません。(私が知らないだけかもしれませんが。)

 

よく、英検の各級に合格するための、単語集が本で売っていると思います。

あれはクオリティとしてはかなり良いのではないでしょうか。

1級はエキスパートレベルだと思いますから、そこまで到達するのに学ばなくてはいけない単語が、5級から1級まで、徐々にステップアップしながら学べます。

英語を学んでいくうえで、どの単語を、どれから先に学んだら良いのか示してくれる、素晴らしい頻出単語集だと思います。

 

ただ、これらの本は有料です。

 

 

英検の各級のための必要単語をネットで公開している、素晴らしいページもあるにはあります。

eikentry.com

 

ただ、学ぶ人が取り組みやすいようにか、大分単語数を厳選してしているようで、

5級~1級までリストアップされている単語・熟語の総数が4,800程です。

英検1級に受かるには、10,000 ~ 15,000語必要とされています。(下記サイト参照。)

 

ei-raku.com

 

 

では、無料で、単語数の多い頻出単語リストはないのでしょうか。

 

ネットで調べると、Wikipedia の頻出単語まとめで以下がすぐに出てきます。

〇TV and Movie scripts→

テレビと映画のセリフから、頻出単語4万語以上を抽出し、頻出順にリストアップ。

 

〇Gutenberg project→

著作権の切れた本から、頻出単語4万語を抽出し、頻出順にリストアップ。

 

(リンクは以下です。)

en.wiktionary.org

 

 

ただ、これらは2つの欠点があります。

一つは、見出し語ベースではないということです。

見出し語とは、辞書の見出しとして載っている単語、つまり単語の基本形です。

smiled と、smiles は別の単語としてカウントしています。(見出し語は同じsmile )

それはそれで意味のあるリストではあるのですが、よく英検やTOEICで、〇単語以上を覚えないと合格できない、というのは見出し語ベースだと思いますので、たとえば上記のえいらくさんのページで、英検3級には2,100語必要、と書いてあっても、Gutenberg projectは見出し語基準ではないので、どこまで覚えてよいやらわかりません。

 

もう一つは、ジャンルが偏っているということです。

TV and Movie scrpitsは、当然口語中心の単語集合の中から、頻出単語を抽出していると思われます。

一方、Gutenbergは、本から持ってきているので、文語中心になっていると思います。また、著作権の切れた古い本から持ってきているので、Thyなどの現代はもう使わない単語が頻出リストのかなり上の方に来てしまっている問題も指摘されています。

 

このTV and Movie scrpitsと、Gutenberg、例えば各々が頻出単語5,000語として挙げている単語が、どれくらい共通しているか、エクセルで関数で調べてみました。

 

結果、両者に共通して出てくる単語は、2,936単語(59%)しかありませんでした。6割です。

両者がどちらも見出し語ベースのリストであれば、もう少しかぶりは高かったかもしれませんが、いずれにせよ、どういうジャンルの単語集合から頻出語を抜き出すか、で頻出単語リストは大きく異なってくる様です。

 

 

ネットで公開されている、見出し語ベースで、ジャンルごとの特性も加味して頻出単語リスト(6万語)を作っているのが、以下のページです。

www.wordfrequency.info

 

今のところ最強だと思われますが、しかし、頻出単語リストは有料です。

優良なものは有料、仕方ない気はしますが、無料で良さそうなものが見つからない状況です。

(読んでいただいたのに、役に立たない結論ですみません。)