基本1,000語を知っていたら、本当にその言語はかなりわかる?(ドイツの経験から)

昨日、一昨日と、「どんな語学も頻出単語1,000~1,500 語を学べば、かなりわかるようになる」、と書きました。

 

それは本当か?と思われる方もいると思います。

 

そこで私の経験から言わせてもらうとすると、

 

 

 

 

実際かなり厳しい

 

 

 

 

です。(すみません。)

まあでも聞いてください。

 

 

自分はドイツ語を独学で勉強して、渡独してすぐDSH を受けました。

 

DSHというのは、ドイツの大学に入学を許される為にパスしないといけない語学の試験です。そのまますっと受かりましたが、この時点で少なくとも語彙数は5,000語はあったと思います。持っていた分厚い辞書で、基本単語5,000語にはマークがついていたので、それらはすべて辞書の1ページ目から最後のページまで単語帳に書き出して持ち歩き、渡独する前に覚えこんでいました。

 

でも、いざドイツで生活を始めると、全然会話できません。

こちらがしゃべるのも不自由だけど、何より向こうの言っていることがわからない。

 

 

 

それから4年間。毎日どっぷりドイツ語に浸かり、1日30語は新しく語彙を覚えるルールにし(=4年間で4万語くらい覚えようとしたと思います。勿論、覚えたそばから忘れたものも、たくさんありますが)、分厚い辞書はカバーがはがれ、綴っていた紐も切れてバラバラになり、辞書2冊がその運命をたどりました。でもおかげで学位を取って卒業する頃には、大分上達しました。

 

 

 

話が少しそれましたが、最初5,000語知ってスタートしてもそうです。

1,000 語で何がわかるでしょうか。

 

 

でも、統計的には1,000- 1,500語知っていれば、日常に出てくる単語の7割はわかりそうです。じゃあなぜ自分は5,000語知っていて、全然だめだったのか。

 

 

一つは、耳からの訓練が全然足りていなかったことです。

読めばわかるのに、聞き取れない。

「また明日ね」をドイツ語でwir sehen uns morgenなんて、超絶基本単語で構成されたフレーズで言うのですが、普通のスピードでさらっと言われると、最初はこれすら聞き取れない。

 

 

もう一つは、やっぱり日常会話の文に出てくる単語の7割がわかっても、残り3割がわからないと、なんだかちんぷんかんぷんですよね。

「昨日、野球のメンバーと一緒に、久しぶりに〇〇した」と言われたとします。

○○の部分が知らない単語だったりすると、、、

結局みんなで何をやったのか、ちんぷんかんぷんです。

 

 

1対1の会話なら、〇〇の部分がわからなければ、「〇〇って何?」と聞けるので、

理解しながら一歩ずつ会話を進めることができます。

 

でも、外国人同士の会話を聞いていたら、ちんぷんかんぷんなまま話がどんどん進んでいくので、完全に取り残されます。

 

 

 

 

でもいいじゃないですか。

 

 

 

 

語学の道のりは長い。ずっと勉強が必要です。永遠に。

ドイツ語をあれだけ勉強したけど、自分も未だにいろいろ厳しいです。まだまだ途上。

 

 

でも、例えば外国語をゼロから学び始めて、一か月で基本文法を突貫でやって、

一か月毎日30単語覚えたら、2か月くらいで1,500語は覚えて、

その時点で外国語で書いてあるものを見たらあら不思議。

きっと大体7割くらいの単語は見たことあるから、なんとなく理解できるし、

ネットで外国人の友達を作ってチャットしたら、

ゆっくりで時間はかかるけど、なんだか意思疎通できる。

 

 

 

めっちゃ楽しいと思います。

 

 

 

コミュニケーションをすること自体がゴールなら、その時点でゴール達成だし、

それで「コミュニケーションできて楽しい!」と思えたら、モチベーションが

続くから、引続き学んで、その国に行ってみて、その国に住んでみて、、、

どんどんその世界へとのめり込んでいけばいいのだと思います。

 

 

とりあえず自分は、新しい言葉を、まずは1,000~1,500語を目指して頑張っていきたいと思います。

そこまで行けば、結構わかるようになっていることを、改めて体験・証明してみたいと思います。

 

 

(とりとめもないつぶやきになってしまいましたが、読んでくださった方はありがとうございます。)